続・ピラティスは難しい

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ピラティスは難しい その2

パーソナルトレーナー兼ピラティスインストラクターの宍戸です。

 

ピラティスを教える側が、より難しくしている原因の続きです。

前回は3つのうち、1と2についてお話しました。
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 1.みな同じ動きをやらせようとする

 2.無理なことをやらせようとする

 3.知識・勉強不足

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今回は、3の『知識・勉強不足』についてです。

 

ピラティスが難しい理由

 

【3.知識・勉強不足】

 

はじめにわたしの過去の経験をお話します。

 

わたしがはじめにピラティスを教えてもらったとき、

「お腹をなるべく薄くして、そのまま動いて」

と教わりました。

 

当時は、「どれだけお腹を薄くしてしめれるか」くらいの感じだったと思います。

 

さらに、お腹を薄くしたままで、呼吸を深く行うように言われるのですが、うまくできなかったのを覚えています。

「もっと力を抜いて!」と言われても、「リラックス出来ない」と内心思っていました。

 

その後、このようなお腹の使い方は【NG】となりました。

その理由を実際に体験していただきたいので、以下のステップで呼吸を行なってください。

 

 1.イスに座って背筋を伸ばす
 2.両手を肋骨に当てる
 3.大きく息を吸い込む

この方法だと、吸ったときに肋骨が広がる(手を押してくる)のを感じれたと思います。

 

では次の方法はいかがでしょうか?

 1.イスに座って背筋を伸ばす
 2.吐く息でなるべくお腹を薄くする(引っ込める)
 3.お腹を薄くしたまま息を吸う

 

この方法だと息が吸いづらいし、肋骨が広がらなかったと思います。

 

うまく呼吸できなかったのは、あなたのせいではありません。

実は、カラダの仕組みからしてうまくできなくて当然なのです。

 

下部の肋骨には、横隔膜がくっついています。

この横隔膜が動くことで、呼吸が行われています。

しかし、お腹をなるべく薄くするように使うと、肋骨の動きを制限するため、横隔膜がうまく動かず呼吸がやりづらくなります。

 

「お腹をなるべく薄くして呼吸を深く」は、本来のカラダの仕組みから見ると無理な話なのです。

しかも、この状態で呼吸を行うと、肩や首周りの筋肉を無理に緊張させ、肩こりの原因にもなります、、、。

 

「お腹をしめさせすぎて、無理な緊張をつくらせている」

これは、特にピラティストレーナーが、知識不足でよくやってしまうことです。

 

本来のお腹の使い方

 

ここで質問です。

「どうしてお腹を薄くする必要があるのでしょうか?」

 

その理由は、体幹部を安定させるためです。

特に骨盤から腰椎と呼ばれる腰の骨あたりは、崩れやすい(動きやすい)ので安定させる必要があります。

この部分が安定すると、手脚にスムーズに動かせ、効率よく力を伝えることができます。

 

ではどうやって安定させればよいのか?

お腹を薄くしたり、しめるような動きは、腹横筋とよばれる筋肉がメインにはたらきます。

この腹横筋、動かすための神経が、上中下と部位によって異なるため分けて使うことができます。

先ほどの、崩れやすい骨盤から腰の骨あたりを安定させるためには、下部の腹横筋をメインで使えばよいのです。

 

具体的には、おへその下から下腹部あたりをしめるようにします。

この部分をメインで使えば肋骨の動きは制限しないので、呼吸を深く行うことができます。

 

ただし、腹横筋だけで安定は生まれません。

他の筋肉も重要となります

特に腰痛予防のために、腹横筋よりも重要視されている筋肉があります。

他の筋肉については、長くなるので別の機会に。

 

 

最後に

 

先ほどのお腹(腹横筋)の話は、機能解剖学や運動学の研究から分かったことです。

 

「この筋肉はどうはたらくのか、この動きのメカニズムはどうなっているのか?」

そういった研究が日々行われ、新しい常識が生まれ続けています。

 

新しい常識とは、

「いままで○○と言われていたが、△△のほうがよりはやく効果を得られる」

といったものです。

 

新しい常識と似ているものに「流行」があります。

しかし流行は、報道によって意図的につくられている場合が多々あり、本質からかけ離れているものばかりなので混同しないでくださいね。

 

わたしたちトレーナーは、新しい知識を学び続ける必要があります。

わたし自身、もしも新しい知識を学んでいなければ、いまだに「お腹をなるべく薄くし続けて!」と言っていたと思います。

 

知識をアップデートせず、古いままで、いつまでも結果が出なかったり、むしろお客さまにマイナスの結果を与えてしまったらプロ失格です。

 

日々学び続け、最高のトレーニングを提供する

その気持を大切にしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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